私は、今後、日本が急成長する可能性は低いと思っています。
言い換えれば、高度成長期やバブル経済のように、みんなが実感できるような「好景気」はやってこない、ということです。
日本は戦後、欧米に追いつけ、追い越せとやってきました。それは、私が高校生の頃まで続いていたと思います。
「日本の製品は、質はいいが独自性がない。欧米製品の物まねだ。」
というような風潮があったと記憶しています。
しかし、現在では、欧米に追いついたと言っても過言ではなく、「追い越した」といえる分野さえあると思います。
例えば、液晶・携帯電話・カーナビ・ハイブリッド自動車・太陽光発電などは、世界トップクラスの技術を、日本は持っています。
一方で、この成長の過程で、日本人の所得水準も欧米に追いつき、安い労働力で質の高い製品を輸出する、というこれまでの経済構造は終わりをむかえました。
今、まさに中国が「世界の工場」として、かつての日本のように発展を遂げているように思います。
一方、かつて「大英帝国」を築き上げたイギリスは、今は長い停滞の時期に入っていると思われます。
イギリスのまともな産業は「金融」しかない、と揶揄する声も聞かれます。
現に、自動車メーカーのジャガーやローバーはインドのタタ自動車に買収されましたし、肝心の金融業も2008年のリーマンショックではダメージを受けました。
では、日本の今後はどうでしょうか。
日本は今後も、製造業を中心として、優れた製品を作っていく以外、経済を後退させない方法は無いと思います。
先日の東日本大震災では、改めて日本が「世界の『部品』工場」であることが証明されました。
部品に限らず、製造業での技術を守り、育てていくことが日本経済の生きる道だと思います。
少し話がそれてしまいましたが、本題に戻ります。
確かに、日本の製造業が優れているところはあると思いますが、日本の国内市場はすでに飽和状態で、海外市場では価格の安い外国製品と競争している状況では、昔のように「作れば売れる」時代ではないことは明白です。
また、海外からの安い製品が国内に溢れ、逆に、生産の拠点は労働力の安い海外へどんどん出てしまう状況が、もう10~20年続いています。
その結果、日本では激しい競争に見舞われています。価格競争だけで吸収できない部分は、労働者の賃金に影響し、場合によってはリストラも行われます。
就職先が少なくなったり、勤めていた会社によるリストラや、会社自体の倒産。それらを免れたとしても、賃金の減少など、私たちの生活に深刻な影響を与えます。
しかも、先に書いたように、これは構造的な問題なので、将来的に解消される見通しがく立っていないと思われるのです。
バブル経済崩壊から20年。指標的には景気は良くなったり悪くなったりしました。
しかし、感覚的には「ずっと悪いまま」のような気がしませんか?
就職氷河期という言葉は定着したままですし、デフレ経済という状況も続いたままです。
このような状況で、将来を楽観できるはずがありませんし、過酷な競争は続いていくと思われます。
そういう日本で生活していく上では、どう「自己防衛・生活防衛」するかが、非常に重要だと思うのです。
自己防衛として考えられるのが、勉強をして、自分の価値を高める、と言うことだと思います。
サラリーマンであれば、相対的な評価が上がれば収入が増え、リストラの危機からも逃れられます。
万が一にも勤めていた会社が倒産しても、次の会社へ就職しやすくなります。
また、今から就職しようとしている学生さんであれば、自分の価値をアピールできることが、内定取得のきっかけになるでしょう。
では、何をどう勉強して、自分の価値を高めるか。
その一つのとして、私は「パソコン・プログラミング」のスキルを提案します。
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